のれんの製作にあたり知っておきたいこと

京都ならではの特徴

京都での製作がお勧め店先の入り口に吊るすのれんは、お店のイメージやお店の名前を
記載しておく事で目印としても便利なアイテムです。

店内が隠れてしまうなどのデメリットを感じる人も多いかと思われますが、
お店がやっているのか否かを知る事が出来るメリット、飲食店などの場合は
道を歩く人々から見えないので、ゆっくりと食事が出来るメリット、
日除けにもなるなど、昔からお店の店先にのれんが愛用されています。

京都は関西エリアに属する場所、のれんには関西風と関東風などに
分かれているのをご存知でしょうか。

タイプの違い

最近は通販店でも購入が出来る便利な時代ですが、京都のお店の場合は
関西風タイプで、関東風との大きな違いは吊るす時に利用する棒の挿入方法にあります。

関東風の場合は、布地の上側に棒を挿入するための輪が作られていて、
上部に布地を作って輪が設けられています。

関東のスタイル

これに対し、関西風の場合は布地の上側全体が袋になっているのが特徴で、
棒を挿入した時に棒が布地で隠れるなどの特徴を持っています。

ちなみに、関西風は棒袋タイプ、関東風は共チチタイプに分かれています。
京都のお店で購入した場合には、棒が隠れる棒袋タイプが特徴で、
オーダーする時には棒が完全に隠れる事を把握しておくと良いでしょう。

尚、棒が隠れてしまうのは、京都には古くから隠す事を良しとしている風習や
文化があるからだと言われており、江戸などの場合は現わす事を
良しとしている風習や文化などの違いがあると言います。